備長炭ってなに?


今ではどこのデパートでも、目にするようになった備長炭ですが、
実際に備長炭の定義をご存じの方は少ないのではないでしょうか?

備長炭の定義とは、硬度計で計り18度以上となっておりますが、
戦時中、商品が統制経済のために農林省規格により上記規格の商品が備長炭の名称で表示されていました。
統制解除後は規格としては無くなりましたが定義としては残っています。
ただし原木は馬目樫または樫で、楢・雑木は硬度があっても備長炭としては認められていません。
備長炭には、紀州、高知、宮崎などがあり、さらに海外産の中国備長炭というものもあります。

国内では生産されるほとんどの備長炭は、業者か炭問屋へ販売または卸されており、
一般に出まわるのは全生産量の約2割ということです。
ところが、実際にはそれ以上の備長炭が出まわっているようです。
つまり、なかには馬目樫または樫以外で作られた炭を、
備長炭と偽って販売(お店側もそうとは知らず)しているケースがあるということになるのです。

木炭にはどれも素晴らしい効果はあるのですが、使用目的が一様ではないので、
外見に惑わされず、正しい知識で健康的な生活を手に入れたいものです。
備長炭をつくる


さて、いろいろな効果があると言われている備長炭ですが、
高温で長時間焼かれることにより遠赤外線を多量に含み、通電性も高く、
ミネラル分も孔と呼ばれる穴の中に多量に含む構造へと変化します。
この構造が消臭(正確には吸収、浄化ですね)や防湿や、最近問題になっている電磁波までも吸収することが分かっています。

ではなぜ、電磁波までも吸収してしまうのでしょう?
一般に炭は、低温で焼かれた黒炭と高温で焼く白炭に分かれます。
1000℃以上で焼かれた備長炭はカーボングラファイトのような構造となり非常に電気を通しやすくなります。
それでは通電性を帯びた備長炭が何故、電磁波を遮断するのか?

ディスプレイから発せられた電磁波は通電性のある物体に吸い込まれます。
もし備長炭がなければ、当然ディスプレイの正面でパソコンを操作している人間の身体に行き場を求めるでしょう。
備長炭の内部はミクロン単位の孔が無数に開いています。
この孔に入った電磁波はぶつかりながら、どんどん速度が遅くなり最後には消滅してしまいます。
これは以前、テレビでも実験していましたが、みごとに備長炭を間にいれると、
電磁波は備長炭の中で消滅し、計測器に反応しなくなりました。

次に使い方ですが、 電磁波は正面よりディスプレイの両側から多量にでています。
ですから量があれば両側にたくさん、画面とキーボードの間に少しおくとよいでしょう。

通電性がよいということは、パソコンや電化製品などに触る前に一度備長炭に触れると、
それがアースとなり全身の静電気が体から抜けるということになります。帯電体質の方にはお勧めできます。

このように、まさにフィルターとしても最高級の効果を誇る備長炭ですが、
当然本来の使用目的である火の燃料としても高い効果を得ることができます。
これについては、今さら説明は必要ないでしょう。焼肉屋や焼き鳥屋、
火を使うお店で大きく「備長炭を使用!」と謳われている点で、それは明らかです。

日高勝三郎商店では社有林を100haを有しており、原料から製品まで一貫生産を基本としています。